[御注意] この項に登場する企業名は実在する企業とは全く関係御座いません。
基本番台
4050番台
編成 |
6両編成10本 8両編成10本 10両編成10本 12両編成5本 |
軌間 | 1,067mm |
饋電方式 | 直流1,500V 架空電車線方式 |
最高運転速度 | 120km/h |
設計最高速度 | 120km/h |
起動加速度 | 3.3km/h/s |
常用減速度 | 3.8km/h/s |
非常減速度 | 4.5km/h/s |
車両定員 | 先頭車150名 中間車163名 |
全長 | 20,000mm |
全幅 | 2,950mm |
台車 | ボルスタレス台車 |
主電動機 | かご型三相誘導電動機 190kw |
駆動方式 | WN |
歯車比 | 6.06 |
制御方式 | VVVFインバータ制御 (IGBT素子) |
9000系置き換えのために大量増備。長編成メインの増備となった。
経緯
前世代の3000系列は8年間以上にわたり製造が続けられたが、9000系の置き換えは同系列の更新工事もあり半数にとどまった。さらに2002年ごろから関東私鉄各社が相次いで新型車両をデビューさせるようになり、それに追随する形で常武急行からも独自の新型車両をデビューさせ、9000系の完全置き換えを狙った。環境問題、バリアフリーにも重きが置かれているのも大きな特徴である。
車体
前世代の3000系列では209系等とほぼ同一の設計を採用したが、当形式はオリジナリティを重視する方針のもと設計が見直された。一方で、構体はE231系(後期車はE233系)と同一であるため、客用扉の位置、窓の配置は同一である。客用扉のガラスは複層ガラスに変更され、結露を防止している。前面は貫通扉を設置したオリジナルデザインで、両側面にかけての青帯が特徴。スカートは大型のものが装備され、従来車に比べるとだいぶ簡素なデザインといえる。
走行機器
3000系に続き三菱電機製の機器を採用。主電動機はかご型三相誘導電動機で、駆動方式はWNドライブを使用している。制御装置は2レベルIGBT-VVVF、ベクトル制御も取り入れられた。3000系では低出力の主電動機を採用したが、本形式では方針が変更され190kwである。当形式から電動車ユニットは廃止され、編成内でのMT比が1:1になるよう電動車が連結されている。
車内設備
車体がE231系と同一であるため、基本的な設計は踏襲されている。3000系で採用されたセミクロスシートは廃止され、全車両ロングシート車である。日除けカーテンは残され、網棚の飾帯や蛍光灯カバーなどの意匠も復活した。
当形式から車体間貫通扉が傾斜式となったほか、客用ドア上に手すりを設置し満員時の安全確保を図っている。また、車いすスペースは2両に1か所の割合で設置されている。
沿革
2004年11月のダイヤ改正で8両編成4本が松伏検修区に投入され、同区の経年した9000系を置き換えた。翌2005年から本格的な導入が始まり、同年中に8両編成6本、10両編成5本が投入された。2006年から車体設計をE233系と同一のものにした後期車(4050番台)の製造がはじまった。基本番台との相違点は
・行先表示機をフルカラーLED化
・グラスコックピットの採用
・日除けを巻き上げ式から任意の位置で止められるものに変更
・冷房装置の出力増強
・戸締減圧装置を採用
・設計最高速度を130km/hに変更
である。130キロ運転は一部区間でダイヤ乱れ時にされることがあるが、通常は120キロ運転である。
また、2006年に踏切事故で大破した1000系1112号車及び1212号車の代替として、4050番台に準じた設計で代替車が製造されている。後述の改造に伴い2020年3月に当形式に編入された。
2007年には、8年ぶりに12両固定編成も製造され同年中に10両編成5本、6両編成5本、12両編成5本が出そろった。
2008年時点で9000系は8割5分置き換えられたが、当形式でも完全に置き換えることはできなかった。当形式は現在に至るまで大きな改造は行われていない。2017年からドア開閉ボタンを設置する改造が行われ、2018年度中に全車両完了した。
現在は、中川線を除く常武急行全線及び直通先の全区間で使用されている。他形式と共通で運用されている。
2006年に1000系1112号車および1212号車の遭難に伴う代替車として製造された4050番台準拠の車両が存在した(詳細は1000系の項を参照)が、同形式の置き換え進行に伴いその2両を4000形に編入したのが4131編成である。2020年3月より営業運転を開始し、制御車+中間電動車の2両という特殊な編成であるため、貫通幌の設置が可能な2000系更新車の東京方に連結して運用されている。編入改造の際に側面の飾りコルゲートの撤去が行われ、塗装も5030系に準じたものに変更された。また、1000系連結時代に搭載されていたブレーキ読み替え装置は撤去された。
4040番台は4050番台を基本設計とした中川線専用車両で、同線の9000系置き換えを目的として6両編成5本が製造された。
最大の相違点は車体で、定員を増加させるために先頭車両が300mmほど延長されている。短距離の各駅停車であることと、同線の2000系2080番台と合わせるため、起動加速度は3.5km/h/sである。前面貫通扉の運行番号表示器がないのも特徴。
運用範囲は中川線と川間線のゆめみ野~新稲荷であり、2000系2080番台と共通運用されている。設計上は常武急行全線で運転できるが、他形式と併結できないことや他社線に乗り入れられないという理由でこれ以外の運用に入ることはない。
編成 |
4両編成7本 8両編成7本 |
軌間 | 1,067mm |
饋電方式 | 直流1,500V 架空電車線方式 |
最高運転速度 | 120km/h |
設計最高速度 | 130km/h |
起動加速度 | 2.8km/h/s |
常用減速度 | 3.8km/h/s |
非常減速度 | 4.5km/h/s |
車両定員 | 先頭車133名 中間車144名 |
全長 | 20,000mm |
全幅 | 2,950mm |
台車 | ボルスタレス台車 |
主電動機 | かご型三相誘導電動機 190kw |
駆動方式 | WN |
歯車比 | 6.06 |
制御方式 | VVVFインバータ制御 (IGBT素子) |
転換クロスシート・3扉の3000系3090番台による日中の急行列車が好評であったことから2007年より増発が決定したため製造された。当初は3090番台を追加製造する案もあったが、4000系の設計を取り入れた車両を導入することになった。
車体
構体は4050番台同様にE233系と同一であるが、窓の配置や扉の位置などは3090番台と統一されている。8両編成と4両編成が存在する点や、識別用の黄帯が前面部にあるのも3090番台と同一だが、附番方式は異なる。(4両編成が4080番台、8両編成が4090番台)
走行機器
基本的には4000系と同一であるが、台車には蛇行防止のヨーダンパが取り付けられている。また起動加速度は2.8km/h/sで、地下鉄直通には対応していない。
車内設備
3090番台とほとんど同一である。化粧板や床材の色調が異なる。
運用
3090番台と共通運用であるため、併結運用に入ることもある。