手賀沼線は、本線の上野桜木駅から分岐し、竜ケ崎まで向かう「手賀沼線」と、汐入公園から芝浦線方面へむかう「汐徒線」の2路線から構成されています。全体の7割の列車が汐徒線から芝浦線方面に直通します。
【複線】
複々線区間:汐入公園~青砥(令和7年度完成予定)
三線区間 :篠原町~青砥
複線区間 :全線
【区間最高速度】
上野桜木・新御徒町~汐入公園:90km/h
汐入公園~青砥:110km/h
青砥~湖北:130km/h
湖北~竜ケ崎:110km/h
【主な橋梁】
隅田川橋梁:隅田川(汐入公園~常武鐘ヶ淵)
堀切放水路橋梁:荒川(常武鐘ヶ淵~篠原町)
長門橋梁:中川(青砥~長門町)
天帝橋梁:江戸川(北柴又~矢切新田)
手賀沼橋梁:手賀沼(沼東~湖北)
利根川橋梁:利根川(湖北~小文間)
小貝川橋梁:小貝川(取手桜が丘~高須)
【主な隧道】
松戸トンネル:矢切新田~東和名ヶ谷
金ケ作トンネル:常武八柱~新増尾
竜ケ崎(りゅうがさき):茨城県竜ケ崎市
高須(たかす):茨城県竜ケ崎市
取手桜が丘(とりでさくらがおか):茨城県取手市
小文間(おもんま):茨城県取手市
湖北(こほく):千葉県我孫子市
沼東(しょうとう):千葉県柏市
手賀の丘公園(てがのおかこうえん):千葉県柏市
善竜寺(ぜんりゅうじ):千葉県柏市
南手賀(みなみてが):千葉県柏市
大津ケ丘(おおつがおか):千葉県柏市
逆井(さかさい):千葉県柏市
新増尾(しんますお):千葉県柏市
常盤平(ときわだいら):千葉県松戸市
柳町(やなぎちょう):千葉県松戸市
常武八柱(じょうむやはしら):千葉県松戸市
南八柱(みなみやはしら):千葉県松戸市
東和名ケ谷(ひがしわながや):千葉県松戸市
和名ケ谷(わながや):千葉県松戸市
二十世紀が丘(にじっせいきがおか):千葉県松戸市
矢切新田(やぎりしんでん):千葉県松戸市
北柴又(きたしばまた):東京都葛飾区
長門町(ながとちょう):東京都葛飾区
青砥(あおと):東京都葛飾区
本田中原(ほんでんなかはら):東京都葛飾区
篠原町(しのはらちょう):東京都葛飾区
常武鐘ヶ淵(じょうむかねがふち):東京都墨田区
汐入公園(しおいりこうえん):東京都荒川区
吉原通(よしわらどおり):東京都台東区
下谷(したや):東京都台東区
上野桜木(うえのさくらぎ):東京都台東区
-汐徒線-
汐入公園(しおいりこうえん):東京都荒川区
橋場(はしば):東京都台東区
今戸(いまど):東京都台東区
浅草(あさくさ):東京都台東区
清島(きよしま):東京都台東区
新御徒町(しんおかちまち):東京都台東区
大正5年ごろ 青砥・堀切周辺の有力者らによって松戸町(現在の松戸市)~堀切への鉄道(電車線・軌道線)が計画される
1925(大正14)年 常武急行の前身である葛飾鐵道が上記路線の免許を取得し、建設を開始する
1928(昭和3)年 敷設工事が荒川放水路の完成(昭和5年)を想定していなかったため、青砥まで建設したところで無念の工事中断を迎える 青砥~和名ケ谷間を開業
1931(昭和6)年 日本陸軍鉄道連隊演習線(現在の新京成線)への物資輸送線として、隅田川(現在のJR隅田川貨物駅)~分界点(現在の常盤平駅付近)を開業(旅客扱は青砥~和名ケ谷のみ・ただし軍用線内でも沿線市民を無賃で乗車させていた)
1936(昭和11)年 隅田川駅付近に汐入信号所(現在の汐入公園駅)を設置し、そこから浅草までの路線を開業させ浅草~和名ケ谷で旅客運転を行う
1940(昭和15)年 全線を複線化
1946(昭和21)年 太平洋戦争敗戦による鉄道連隊演習線の払い下げに伴い、隅田川~汐入信号所を廃止
1947(昭和22)年 進駐軍によって和名ケ谷~分界点までの廃止が検討されるが、弊社社員の熱心な交渉により免れる
1948(昭和23)年 分界点付近に金ケ作駅(現在の常盤平駅)を設置し、和名ケ谷~金ケ作を旅客化
1956(昭和31)年 手賀沼の干拓地が完成した事により金ケ作~湖北を延伸する
1958(昭和33)年 路線名称を「手賀沼線」に制定
1961(昭和36)年 本線(川間線)の東京延伸に伴い、西汐入(現在の汐入公園)~上野桜木(~東京)を延伸する 同時に急行運転開始
1962(昭和37)年 ディズニーランドの手賀沼建設案が浮上したため、全線の複線化と高速化工事を着手
1968(昭和43)年 ディズニーランド誘致は失敗するが、上野桜木~湖北間が踏切のない高規格路線となる
1975(昭和50)年 湖北~竜ヶ崎間を延伸開業
1981(昭和56)年 浅草~新御徒町間を建設し、西汐入~浅草間を汐徒支線として分離開業
1982(昭和57)年 新御徒町駅から芝浦線経由で海岸急行への直通運転を開始 横浜まで
1985(昭和60)年 通勤急行・通勤特急を運転開始
1996(平成8)年 湖北~竜ヶ崎間を複線化
1998(平成10)年 通勤快速を運転開始
2005(平成17)年 上野桜木駅を2階層式に変更し、線路容量を増加させる
2017(平成29)年 海岸急行との直通運転を藤沢・葉山まで延長
2018(平成30)年 汐入公園~青砥間複々線化工事を開始
2019(平成31)年 篠原町~青砥間に上り線を1線新たに設置し3線で運営開始
2021(令和3)年 篠原町~青砥間の複々線が竣工